「いや、やろうと思ったんですけど」
今日もまた、その言葉が教室に転がった。
「できなかった」じゃない。
「やろうと思った」けど、結果、やらなかった。
言い訳、というには
少しだけ本当の気持ちが混ざってる。
だからこそ、
大人の僕らは戸惑うんです。
「それって、本気?」
「ただの言い訳じゃないの?」
でも僕は──知ってるんだ。
その“言い訳の奥”には、
まだ誰にも見せていない“戦い”があるって。
だって、昔の僕がそうだったから。
親に言われた。
「またやってないの?」
先生に言われた。
「やる気ないなら、塾来なくていいぞ」
そのたびに僕は、
なにかしら“理由”を探していた。
プリントがない。
時間がなかった。
体調が悪かった。
…でも、本当は。
「やったほうがいい」のは、わかってた。
わかってたけど、できなかった。
開いた教科書の文字が、
急にぼやけて見えた日もあった。
「このままじゃヤバい」と思いながら、
手が動かなかった夜もあった。
誰にも見せたくない「弱さ」を、
言い訳でごまかして、
どうにか自分を守ってた。
それが、あの頃の僕。
そして、今の子たちだって同じだ。
「また忘れたの?」
「どうせやる気ないんでしょ?」
その言葉の刃が、
どれだけ子どもの心に刺さってるか、
僕たちは大人になって初めて気づく。
だからこそ、塾で僕は──
まず“横に座る”ことから始める。
責める前に、
言い訳の奥にある「ほんとの声」を探しにいくんです。
「昨日、何があった?」
「どうして止まったと思う?」
そうやって聞くと、
生徒たちは少しずつ話してくれる。
「なんか、やる気でなくて…」
「途中まで書いたんですけど、眠くなって」
そう、みんな、
戦ってるんです。
でもね、戦い続けずに“言い訳”だけがクセになると──
自分自身が、一番しんどくなる。
言い訳って、最初は防具なんです。
でも、何度も使ってると、
その防具は重くなっていく。
「やらなかった」って結果が積もると、
どこかで自分を信じられなくなる。
「あぁ、またやらなかった」
「どうせ自分は変われない」
そうやって、
自分への期待が減っていく。
誰に責められなくても、
自分自身が、自分にガッカリする日が来る。
言い訳は、自分を守る盾。
でも、続けると、心を腐らせる毒にもなる。
だから、僕は生徒にこう言う。
「お前、今回もやれなかったな」
「でも、次、どうしたい?」
怒らない。責めない。
でも、甘やかしもしない。
“もう一度、立つチャンス”を渡すだけ。
そしてその時、
生徒の目に、ほんの少しだけ光が戻る。
「今度は早めにやります」
「次は、〇曜日までに出します」
たとえそれが達成できなくても、
その決意は確かに一歩なんだ。
“再起動ボタン”は、誰かに押されるんじゃない。
自分で押したくなるタイミングを、隣で待つ。
それが、大人の役割なんだと僕は思う。
保護者の方へ。
もし、あなたの子が「また言い訳してるな」と感じたら──
ちょっとだけ、思い出してみてください。
あなたもかつて、
言い訳しながらどうにか毎日を生き延びてた日があったことを。
怒られないように、
バレないように、
ごまかしながら「いい子」を演じてた時期を。
だからこそ、今の子どもたちにも
その「言い訳の奥」にある小さな勇気を見つけてあげてほしい。
その一歩を、僕らは何度でも迎えにいきます。
ヒーローズ西浦和校は、
子どもたちが自分の手で「もう一度」を始める場所です。
失敗しても、何度でも戻ってきていい。
逃げたっていい。
でも、自分を嫌いになる前に──
立ち止まって、戻ってこい。
そのために、僕はここにいます。
サンちゃんが、待ってます。
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